単純作業とラジオ代わりの諸々

 

 最近在宅のバイトをやってる。結構久々に働いてて、しかもフルタイム、朝から夕方まで働くのはもう何年かぶりって感じで、だから割と疲れてる。単純に肉体的に疲れてる。座る、って行為、っつーかその継続が単純にしんどい。骨と肉が座るってことに飽きてる、みたいな。


 逆にアタマは1ミリも疲れない。アタマは全然使ってない。ヒトと話すってこともなくて気疲れも全然ない。多分世界一簡単な仕事だと思う。マジでコピペするだけ、みたいな。エクセルに貼り付けてくだけ、みたいな。座り疲れ、以外には何の不満もなくて、立ち机、みたいなやつ買って立ってやろうかな、とか思ったりもしてる。あれ良さそうだよなぁ。

 

 ――で、そんな感じでアタマは完全に暇で、ってわけで作業中に動画を観てる。観てるってか聴いてる。ラジオ代わりにしてる。昔好きだったアニメとかを垂れ流してる。まぁまぁ音だけでもどうにかなるもんで、ぼちぼち楽しんでる。やっぱクレヨンしんちゃんおもしれー、伊藤潤二かっけー、ズッコケ3人組マジかよ、みたいな。

 ここ最近ハマってたのは下の3つだった。

 

1.四畳半神話大系

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 「ラジオ代わり」に一番向いてるアニメだと思う。主人公がモノローグでべらべら喋るから画面見なくてもだいたい分かる。いや、というかもうべらべら喋ってんのをぼーっと聴いてんのが心地いい、みたいな。昔から何百回も観てるから、ってのもあるけどもう内容とかはどうでも良くて、ある意味何も感じなくて、ただ流れてく、みたいな。音だけだとなおさらそうなって、主人公が夜中に屋台のラーメンを食べに行くシーンで、そこで鳴る風鈴の音とかがあーイイわ、みたいな感じで、全体的にそんなふうに、なんとなくノスタルジックな、うまいことくすぐってくるぜ、みたいな。
 京都大学が舞台の青春小説、の変化球、みたいな作品で、これ観てると京大行きたい、って気分になって、だから中学生とか高校生にこれ見せたら頑張って勉強するんじゃねぇかな、みたいな。東大以外くそだって思ってるヒト以外は子どもにこれ見せたらイイんじゃねぇの、将来京大生の親、ってご身分になれる確率高まるんじゃねぇかな、みたいな。

 

2.ダイヤのエース

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 『四畳半神話大系』ほどばっちり「ラジオ代わり」って感じじゃないけど、でも個人的にはちょうどいいわ、みたいな。原作全部読んでるから、音だけ聴いても場面だいたいちゃんと分かって、そんでちょっといまいち忘れてたなってトコも改めて「あーはいはいそうでしたそうでした」みたいな感じで程良い「新鮮味」で思い出させてくれる、って感じで、ともかくイイ感じだぜ、みたいな。
 そんで、いやこれも完璧個人的なあれだけど、普段萌えアニメ、女の娘ばっか出てくるアニメとかしか観ないから、逆にこういう男だらけのアニメだとむしろ声優超豪華、みたく感じたりする。梶裕貴も森久保祥太郎も山下大輝も杉田智和も出てる!すげぇ!みたいな。特に神谷浩史さん、すごい好きだわ。

 

3.太田上田

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 小学生のとき爆笑問題とくりぃむしちゅーの本読んで、そっからファンになって、だからこの番組はもう夢の共演、みたいな。
『太田上田』でツボ、ってか好きなのが、上田が年上で先輩の太田にタメ口で話してるトコで、そのタメ口がすごい自然で、番組全編でそうなんだけど、でも振舞いの微妙な端々で時折ふと先輩後輩って関係性が垣間見えたりして、つまり太田さんが先輩として後輩の上田さんを案じたり優しい目で見る、「かわいいヤツ」みたいな感じで接したりする、そんで上田さんが後輩として、芸の先輩たる太田さんを立てる、敬う、みたいな「姿勢」をさらっとこなす、そういうやり取りが、多分この番組の1番の見どころ、聴きどころじゃねぇかな、みたいな。

 芸人とかに限らず他のどの世界でも「タメ口の先輩後輩」的な関係はあったりするけど、なんとなく昔からそういうのは傍から見てて好きだったりする。「タメ口」の中にある「一線」というか、その中で微妙に揺れる「ライン」みたいなもんに気遣いつつ、でも時にはその一線に足をかけて、そうやってある種じゃれ合って絆を強めて、みたいな自然な「駆け引き」が、結構魅力的に見えたりする。まぁ多分自分じゃ絶対そういうのができないからそう思うってのもあって、つまり俺は先輩とか目上のもんには敬語以外でやれないし、逆に後輩とかからタメ口でこられたら絶対イラっと来るから、まぁ、自分に無いモノ、自分にできない立ち振る舞いに憧れるって意味で、そんでそういう「タメ口の先輩後輩」的関係性、やり取りとしての最高峰、一線級の芸人ふたりがやってるそれは最高の見世物、エンターテイメントで、そういうわけで『太田上田』はすごい好きな番組だ。ゲストが来ても面白いけど、でもできれば延々ふたりきりで喋っててほしいわ、みたいな。

 

――ともかく単純作業とラジオ代わりのあれこれを聴いてる日々だ。八王子で引きこもってるともうまったく外のことが何も分からん。ウーバーとか出前館が便利ってこと以外。